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Introducing IE=EmulateIE7

25 6月

こんにちは。
先日訳した互換性の記事に対して、影響が大きいと思われるこの IE=EmulateIE7 の扱いについての IEBlog 記事を、順番が前後しますが、まず先に訳しておこうと思います。

ちなみにこの Update された IE=EmulateIE7 のオプションを使う際は、下記のセキュリティアップデートを実行してください。

[MS08-031] Internet Explorer 8 Beta 1 用のセキュリティ更新プログラム
http://support.microsoft.com/default.aspx/kb/951804

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Tuesday, June 10, 2008 2:15 PM

Introducing IE=EmulateIE7

Bill Gates の最新の Tech Ed keynote と Tony Chor の follow-up blog にて、IE8 Beta 2 は今年の 8 月に多くの言語版と共にリリースされることをアナウンスしました。 私たちは IE8 での閲覧のトラフィックが上昇するリリースの前に、Beta2 に向けてサイトの準備をすることを推奨しています。

Web サイトの "IE8 対応" とはどういう意味か? IE8 はコンテンツをデフォルトでは IE8 標準モード - 最も標準に準拠したレイアウトモード - で表示します。 以前の Blog 記事では、 我々がこれを 私たちの Web 標準の相互互換性に対するコミットメント(約束) とどのように連携していくのか?ということを議論していました。 しかしながら、このデフォルトの設定におけるブラウジングでは、前のバージョンの IE 向けに書かれたコンテンツは意図したものよりも異なって表示されることがあります。このことが、サイトオーナーに対して、彼らのコンテンツが引き続き IE8 にてシームレスに表示できるようにするための、 "準備する" という call to action (すべきこと?) を生み出します。

この Call to action (すべきこと) に対する好ましい対応は、DOCTYPE に合った標準コンテンツが提供されている IE8 に対応するためにサイトを更新することです。 しかしながら、我々は、ユーザーエクスペリエンスに影響することなくサイトオーナーのスケジュールに合わせてサイトのコンテンツをアップデートする機会を提供しなければならないことがとても重要であることを知っています。よって、我々は、すべてのサイトもしくは特別なサイトが IE7 で動作するのと同じように IE8 で表示することができる meta タグを提供しています。

IE8 Beta 1 では、 オプション “IE=7” X-UA-Compatible タグは IE8 にコンテンツを IE7 の標準モードで表示するように指示します。 しかしながら、Quirks モードの (で表示する必要がある) ページを含むサイトに対して、HTTP ヘッダーとして IE=7 が適用される時は、このシナリオはうまく機能しません。 この IE=7 HTTP ヘッダーはすべてのページ - Quirks と Standard (標準) の両方のモード - に対して、IE7 標準モードで表示することを強制します。 サイトをアップデートして ( IE8 に対応させて ) いる間、このヘッダーを使っている開発者は、その間 Quirks モードを保ちたいのであれば、それぞれのページに対して "IE=5" <META> タグを加える必要があります。  このロジックは多くの Web サイトに対してうまくいきます。 しかしながら、Quirks モードのページを多く持つサイトであった場合、またはフレームなどで Strict と Quirks モードのミックスコンテンツを持つような場合 - IE8 Beta 1 ユーザーのフィードバックから判明したのですが - 互換性を確保する opt-out (meta タグ/ HTTP ヘッダーの挿入) は我々が意図するよりも少ししか機能しません。

これまで我々が受け取ったすばらしい IE8 Beta 1 フィードバックにお応えして、我々は "IE=EmulateIE7" タグをこの問題への対応策として紹介させていただきます。 EmulateIE7 は IE8 を IE7 の標準 DOCTYPE (で指定される) IE7 標準モードと Quirks DOCTYPE (で指定される) Quirks モードで表示させることを指示します。 我々は、これが多くのケースにおいて IE7 互換モードとして好まれることを信じています。 IE=EmulateIE7 のサポートは、現在 IE June セキュリティアップデート for IE8 Beta 1 (を適用すること) でにて有効になります。 このアップデートをインストールすることは、あなたがあなたのサイトに正しく EmulateIE7 タグを適用したことを確かめることができる、ということです。

まとめると、IE7 互換性サポートは次のようになります:

content の値

説明

IE=7

IE7 標準モード で表示; IE8 Beta 1 のリリースですでにサポートされています。


IE=EmulateIE7

IE7 標準モードにおける Standard DOCTYPEs で指定される表示と Quirks モードにおける Quirks DOCTYPEs で指定される表示の両方; IE June Security Update for IE8 Beta 1 で利用可能

このタグを適用するには次の 2 つの方法があります:

  • サイト毎に適用するには、つぎのカスタム HTTP ヘッダーを使います。

名前: X-UA-Compatible  値: IE=EmulateIE7

  • ページ毎に適用するには、次のスペシャル HTML タグをそれぞれの文書の <head> タグのすぐ直後に記述します。

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=EmulateIE7" />

サイトオーナーがそのサイトの大部分が IE7 で表示されるのと同じように表示させたい時、またはサイトのコンテンツの更新の予定がない場合に、この HTTP ヘッダーを適用することが有効です。 このヘッダーを含ませることは、サイトに属するどんな Quirks モードのページもきちんと表示させることを約束します。

meta タグをページ単位で使うことは、Web の発行者がある特定のページだけ IE7 と同じように表示させたい時に有効です。

NOTE: X-UA-Compatible タグとヘッダーは既存のすべての DOCTYPE を上書きします。また、ページ単位に指定したモードは HTTP ヘッダーでの指定よりも専攻されます。(まとめると、タグの利用には優先度があって、最優先されるのはページ単位に埋め込まれた meta タグになり、その次に HTTP ヘッダータグとなり、最後に DOCTYPE となります。) 例えば、 サイトに対して HTTP ヘッダータグで EmulateIE7 を指定し、( content="IE8" の meta タグを使うことで) 指定のページだけを IE8 モードで表示させる、といった使い方ができます。

あなたが標準準拠のコンテンツを用いてサイトをアップデートするまでの間、IE=EmulateIE7 互換タグを利用することは、ユーザーがあなたのサイトをブラウズした時の現在のエクスペリエンスを継続させるためのシンプルな方法となります。 このタグを加えることが多くの表示上の問題を防ぐことになるかもしれませんが、IE8 できちんと認識されるためにもあなたのサイトを Update する必要があるかもしれません。 IE8 ドキュメントの互換性とブラウザ認識についての詳細は、 the IE Compatibility Center をチェックしてください。

Jefferson Fletcher
Product Manager
Internet Explorer

P.S.: こちらが、いくつかのバージョンの IIS と Apache サーバーにおけるカスタム HTTP ヘッダーの追加の仕方についてのリファレンスのリンクになります:  IIS7.0, IIS6.0, Apache 2.2, Apache 2.0, Apache 1.3

 
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投稿者: : 2008-06-25 投稿先 Internet Explorer

 

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